2008年1月アーカイブ

女性の保険を選ぶ方法として何が頭に浮かびますでしょうか。現在なら、間違いなくインターネットですね。インターネットの登場により、保険のように比較検討したい商品の検討が飛躍的に簡単になりました。ここではインターネットを使った女性の保険の探し方についてお話します。

保険に関する比較サイトはたくさんあります。その中でも有名なのは「保険市場」(http://www.hokende.com)というサイトです。ここではこの「保険市場」を例にとってお話しましょう。余談ですが、この保険市場は2007年に大きく話題になることがありました。ご存知ボクシングの亀田3兄弟の次男、亀田大毅選手が対戦相手の内藤選手相手に反則技を何回も繰り出して出場停止処分になり、亀田一家への風向きが大きく変わる転機になった試合がありましたが、この時に内藤選手についていた唯一のスポンサーがこの保険市場でした。内藤選手のボクサーパンツのお尻部分に大きく「保険市場」と書かれていたことは当時大変な話題となり、一躍このサイトを有名にしました。

保険市場では保険を細かく分類し、30社の保険会社から136の保険商品(2007年11月13日現在)が掲載され、それぞれの保険商品の保障内容や人気度などを一発で比較できるようになっています。医療保険、がん保険、自動車保険、地震保険、シニア保険、生命保険、子供保険、海外旅行保険、バイク保険…まだまだありますが保険だけでもこんなにあるのかと思わされます。その中の一角に女性保険があります。保険市場では医療保険の次、2番目に並んでいますからそれだけニーズの多い保険なのでしょう。

保険を比較する要素はたくさんあります。ある一点だけを見てもそれは比較したことにはなりませんから、あらゆる角度から見てみたいものです。保険市場ではそこにも工夫がされており、保険料、人気度(資料請求ランキング)、保険期間、保険金などそれぞれの要素で女性保険を比較することが出来ます。私がこの中でも興味を持ったのは資料請求ランキングです。他の人たちがどの保険商品に魅力を感じて資料請求をしているのかが一目瞭然ですから、サービス競争の結果を知ることが出来ますから、大いに参考になります。実際に保険市場の各保険商品のランキングを見てみると、国内外問わずいいと思ったところがそのまま順位を上げているのが分かります。以前のように人間関係のしがらみなどで公平に選ぶことが出来なかった時代では考えられません。

比較サイトやランキングサイトは他にもたくさんあります。検索エンジンで探して色々なサイトを見てみるのも面白いものです。

保険が自由化されてからは、国内外の保険会社が入り乱れて激しい競争を繰り広げています。ここまで徹底的にコストを削減して価格設定をした結果、ハッキリ言ってどこの保険会社に申し込んだとしても不利になることはなくなってきています。それだけ各社ギリギリのところで商売をしているということなのでしょう。

保険会社には大きく分類して国内の保険会社と海外の保険会社に分けられます。また国内の保険会社にも分類がありまして、生命保険会社と損害保険会社に大きく分けられます。最近では自由化の流れの中、それぞれの垣根が次々撤廃されているので、それぞれ異業種から相互参入が相次いでおり“何でもあり”の状況になりつつあります。
こうなると各社の保険を比較検討する際に何を重視するのかという点が非常に重要になります。例えば以下の2つの女性保険を見て下さい。

1. エース保険「ほけん貴族L」
女性特有の病気に対する入院保障:1日5000円
特長:乳がん手術で乳房再建手術を受けた場合、10万円まで給付/犯罪や事故の被害に遭った際にも保障/損害賠償請求時の弁護士費用も保障/無事故ボーナスは5年間ごとに10万円

2. 損害保険ジャパン「Dr.ジャパン レディースプラン」
女性特有の病気に対する入院保障:1日10000円
特長:3大疾病になったら、以降の保険料不要

この2つの女性保険、保障内容にずいぶん違いがあります。1の保険はかなり手厚く盛り沢山ですが、2の保険はシンプルですが、女性特有の入院保障という本来の給付金については倍の金額です。印象としてはあらゆるリスクに薄く広く対応しているのが1で、女性保険としての機能に特化して余分なものをそぎ落としたのが2という具合です。
さて、この2つの女性保険の保険料はいくらかお分かりになりますか。どちらも月額で、正解は1が6950円で、2が2820円です。実に倍以上の開きがあります。これがまさに自由化以降の保険の姿です。

この2つは両極端な保障内容の例ですが、このように商品の幅があるということは、逆に言うと自分に一番合った女性保険を選びやすいことでもあります。保険料が掛かっても広い範囲の保障を求めるのであれば1のような保険が、反対に女性保険本来の保障だけに特化したシンプルな保険を出来るだけ安い保険料で掛けたいという場合は2のようなタイプの女性保険が適しています。

今回筆者が行ったような比較は比較検討サイトで簡単にすることが出来ます。実際に女性保険を検討される場合は、今回の例のように総合的に保険料と保障のバランスを考えて検討することが必要になります。

女性の保険というのは、厳密には医療保険の一種です。医療保険の中でも女性特有の病気に対する保障を上乗せしたものを女性の保険と呼びます。

さて、女性専用の保険も含めて医療保険には「ボーナス制度」が設けられているものが多くあります。保険のボーナス制度とは、一定の期間契約を継続しているとお金が支払われるというものです。途中で解約されないようにする対策だと思いますが、このボーナスについて注目してみると、各社まちまちであることが分かります。あくまでもボーナス制度はオマケのようなもので、それほど高額のお金が支払われるわけではありませんし、保険本来の目的とは違うので、こればかりに目を奪われるのはどうかと思いますが、中には10万円のボーナスが出る保険商品もあるのでバカに出来ません。ここでは女性の保険とボーナスについて、詳しく見てみましょう。

まず、医療保険のボーナスには2つの種類があります。一定期間無事故(つまり保険を使わないということ)であれば名称こそまちまちですが、数万円のボーナスが支払われます。保険会社にとっては保険を使わない人は上得意なので、そんなお客さんを優遇しようというもっともな制度です。次に入院の有無にかかわらず一定の期間が経過するとボーナスが出る保険もあります。これについては制度を設けている商品と、そうでない商品があります。

ボーナス制度については、2007年11月現在、以下の通りとなっています。

・チューリッヒ生命「女の幸せって何?」 → 無事故なら3年ごとに5万円、
・損保ジャパンひまわり生命「フェミニーヌ」 → 入院の有無に関わらず10万5000円(プラン2)
・東京海上日動あんしん生命「あんしんアミュレット」 → 無事故なら5年ごとに5万円
・アリコジャパン「わたしの入院保険」 → 無事故で10年後に20万円、入院の有無に関わらず積立ボーナスが5年ごとに10万円
・エース保険「ほけん貴族L」 → 5年間無事故で10万円
・ジブラルタ生命「キャッシュバック保険」 → 入院に有無に関わらず10年ごとに保険料の半分がキャッシュバックされる

どうでしょうか、一口にボーナス制度と言ってもこれだけまちまちなのです。一見するとアリコジャパンの保険がボーナスも多く有利に見えますが、東京海上日動あんしん生命に比べると月々の保険料が2000円以上高くなっています。
ボーナス制度の無い女性保険は当然その分だけ保険料も安いので、ボーナスがあるからと言ってそれだけで保険を決めてしまうのは早計だと思います。保険料とのバランスを総合的に検討して決めたいものです。

女性の保険とは女性特有のリスクを管理するための保険商品です。万が一女性特有の病気にかかってしまった時にせめて治療費の心配くらいはしなくて済むようにしたいものですから、女性の保険はそのための唯一の対策です。
さて、それでは女性特有の病気について、もっと詳しく見てみることにしましょう。

まず考えられるのはがん。卵巣がん、子宮がん、乳がん、子宮頸がん…これらは全て女性しかかからないがんです。しかも意外に件数が多いので、全ての女性にとって無関係ではないところが厄介です。

また、別の項でも述べましたが、がんはかつて不治の病とされており治すことが極めて困難な病気でした。現在では医学の進歩によりがんを克服することも不可能ではなくなりましたが、なにぶん最も心配なのが治療費。最先端のがん医療を受ければ克服できたものを経済的な理由で治療が受けられないとなると命に関わります。

そこで女性の保険が注目されることになります。実際に女性の保険の商品内容を見てみましょう。ここでは損保ジャパンひまわり生命の「フェミニーヌ・プラン2」を例に見てみることにします。名前が示すとおり、これは女性専用の医療保険、つまり女性の保険です。

この商品にはプラン1から3まで3通りの商品設定がありますが、それぞれどこまで手厚く保障するかの違いだけで、ここで例示するプラン2はそのちょうど中間にあたる商品です。
「フェミニーヌ」は医療保険なので、ケガや病気での入院や手術を手厚く保障していますが、ここではがんに限定して見てみることにします。

まずは入院保障。女性特有の病気、女性にも多い病気で入院した場合は1日につき10000円の給付金が支払われます。これは2日以上入院した場合、1日目から給付の対象となるので、ほとんどの入院に関して保障されることになります。その他の病気やケガで入院した場合は同条件で給付額は1日7000円となるので1日につき3000円も女性特有の病気に対しては保障が手厚くなっていることが分かります。これは給付金の内容を見るとさらに分かりやすく、どんな病気やケガでも保障される7000円が「疾病入院給付金」となっており、そこに女性特有の病気に対しての保障額として「女性疾病入院給付金」として3000円を上乗せした合計額が10000円となっています。やはり3000円は女性の保険としての増額分ということになります。

プラン2の場合は3000円の差ですが、より手厚いプラン1となると5000円の差がありますから、さらに女性の保険らしい設定になっていると言えます。

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