女性保険普及の時代背景

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女性の保険は最近になって大きく注目されていますが、これって昔からあったものなのでしょうか。答えはノーです。女性の保険とは最近になって開発された新しい保険商品です。それでは、これまで無かったものが登場したことには何か理由があるのでしょうか。

まず一つ目に挙げられるのは、これまで男性中心だった保険の考え方に女性の存在感が増してきたことがあります。保険というとこれまでは男性に掛けるものでした。特に生命保険がその典型で、一家を支える大黒柱にもしものことがあった場合に、以後の生活費を心配しなくて済むように保険金が支払われるという仕組みは男性が稼ぎ頭になっているという家族の姿が想定されています。ですが現在では決してそうではありません。女性が社会進出するにしたがって、男性よりも女性が大黒柱になることも決して珍しくなくなりました。そこで、女性が支えているものに対する保障が必要になってきたことが考えられます。

二つ目に、現在の女性向け保険が保障しているリスクがリスクとして強く認識されるようになったことが挙げられます。かつて、がんは不治の病で、一度かかってしまったらそれは死を意味していました。女性特有のがんについても同じです。乳がんや子宮がんになってしまったら後は遅かれ早かれ亡くなってしまうことが前提になっていたので、克服するために治療するという発想がありませんでした。それが現在では様々な治療法の開発により克服できるようになってくると、お金を掛ければ治るのであればお金の備えをしておきたい、と考えるようになります。現在日本にも進出しているアメリカン・ファミリーという保険会社はがん保険の草分けですが、このがん保険の発想を女性特有のがんにも採り入れたものが現在の女性向け保険です。

三つ目に、保険が自由化されたことによって保険各社が独自のサービスを展開する時代に突入し、リスク管理も自己責任の時代になったことが挙げられます。これまでは全ての保障がセットになった生命保険に加入していれば大方のリスクは保障できたのですが、現在ではそれが細かく分類されているので、がん保険ならがんに特化した保険、女性特有のリスクに対応するなら女性向け専門の保険と言った具合に特定のリスクを手厚く保障する保険を自分で選ぶようになったのです。その結果、女性特有のリスクに特化した女性向け保険が開発され、現在のように販売されているのです。

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このページは、 isが2007年12月23日 10:45 に書いたブログ記事です。

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