女性保険の説明: 2007年10月アーカイブ

女性の保険についてお話していく中で、何度も「女性特有の病気」という言葉が登場します。それが乳がんや子宮がん、子宮筋腫など女性だけがかかる病気を想定していることはお話しました。実際にこれらの病気になった経験をお持ちの方ならともかく、それ以外の方については女性特有の病気に対するリスクが高いと言ってもなかなかピンと来ないのではないでしょうか。そこで、女性特有の病気がどれほどのリスクを持っているのかをお話したいと思います。
まず、女性特有の病気の中で最もリスクが高いと言われる乳がんについてデータをご紹介しましょう。厚生労働省がまとめた「患者調査」という資料で平成11年と平成14年それぞれのデータを見てみます。

平成11年、女性のがん患者1000人あたりに対する乳がん患者数は167人。比率にして16.7%です。続いて平成14年では158人で15.8%。

次に子宮がんを見てみます。平成11年、女性のがん患者1000人あたりに対する子宮がん患者数は55人、平成14年で54人です。

乳がんは断トツの1位で、子宮がんは4位。これは女性がかかるがんの順位です。そして、1位の乳がんと4位の子宮がんを合計すると、なんと5人に1人が女性特有のがんにかかっていることが分かります。これだけ多くの人が女性特有のがんにかかっている現実を考えると、女性の保険で保障内容がこれらの病気に対して手厚くなっているのは当然だと思います。

別の項でお話したように、これらの女性特有のがんは治療費も高額になりますし、治ったとしても乳房の切除など身体的に大きなダメージを受けてしまいます。高額な治療費を保障するのは女性の保険として当然ですが、乳房の再建手術費用を保障する保険商品があるなど、女性の保険がこれらの病気に対して正面から向き合っていることが良く分かります。

女性の保険と言っても自分には関係ないと言い切れる女性は一人もいないということがこのデータを見ても分かりますね。また、子宮がんについてはさらに特筆すべきデータがあります。

厚生労働省の「患者調査」によると、がんの発症年齢に大きな偏りがあることが分かります。特に子宮がんにはその傾向が強く表れており、45歳から55歳までの患者数が一気に跳ね上がります。このデータを見ると女性の保険がいつ頃になると必要になるのかが一目瞭然なので、備えるならこの年齢に差し掛かる前ということになります。
保険会社は保険契約を伸ばすためにあらゆるリスクを大げさに謳っているかも知れません。ですが、客観的に見ても女性の保険が保障しているリスクは厳然として存在しているわけで、決して嘘ではないのです。

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